近代建築の保存・再生

新しいものをつくるだけが建築やランドスケープではなく、環境デザインには古い建造物などをいかに現在に生かすかという命題がある。E. M.I.プロジェクトはこうした分野でもパイオニアとしての存在を遺憾なく発揮している。「環境改善の仕事」をポリシーに調和のとれた景観をつくる仕事をめざしています。



船場のレトロビル

■船場のレトロビルの蘇生と緑化活動
  <近代建築ブームの震源地>

老朽化した建築の蘇生で もっとも代表的なものは、大阪のミッドタウン淀屋橋付近にある大正ロマンの 近代建築である。
この建物屋上、 E.M.I.プロジェクトが保有する屋上庭園「AR-COURT」は都会のオアシスとなりこのビルは街のアイドル的存在になった。
1998年、屋上庭園緑化と 建物のリニューアルを連動することにより近代建築の再生と同時に古いビルの価値観を一変させ、レトロビル・ブームの震源地となり国の文化財指定を受けるまでに 。
老朽化したビルの再生(玄関・中庭緑化を含む)と同様に完成させた屋上庭園は 10年後(平成 18年)にその使命を終えました。その間屋上庭園を訪れた人々は 10万人以上。庭園は地球環境に対する身近な問題提起の場として活躍しました。この屋上庭園( AR-CORT )の成果が OCAT 屋上庭園をはじめ着々と都市緑化プロジェクトへと進展しています。こうした姉妹屋上庭園の輪を広げることに尽力する社会的貢献は重要と考えています。


大阪市中央区 三休橋

■まちづくりに重要な景観デザイン
 <大阪ミッドタウン、船場の再生・活性化>

大阪のビジネス街の中心に残る近代建築に環境デザイン office E.M.I.PROJECTを開設したのは1987年。当時はバブル景気の真っただ中、すばらしいレトロ建築や大商家(まち家)の多くがスクラップ&ビルドで壊され続けていた。その頃まだ珍しかったビジネス街の中心部の屋上庭園と洋館蘇生は地域の意識変化を生み出しました。
“放置すれば消えてゆく貴重な文化遺産をまちの人達が本気で守ってやらなければ失われてしまう。”
常々E.M.I.プロジェクトが暖めていた思いを平成14年9月役所に提案できる機会が訪れた。当時の磯村市長はこの計画に賛同し、それ以後この街のある通りを落ち着きと品格のあるものにしようというまちづくりが官民一体となって進められている。
船場島之内は碁盤の目に区画整理されており、1つの通りがモデルとなり面となって広がっていくことを願っている。
歩道を広げ透水性のある石畳、電柱を埋設しガス灯を設置する。街路樹がトンネルのように木陰をつくる大人の暮らすべき街に相応しく。

■1世紀前の郵便局を修復
  <W・メレル・ヴォーリズ再生保存活動>

およそ1世紀前、近江八幡市にヴォーリズ建築 の旧八幡 郵便局ができた。だが時代を経て老朽化が激しく、なかば忘れられ取り壊し寸前の存在となっていた。ところが、1990年代にこの郵便局を再生したいという有志 4名 と出会い保存再生の誘いを受けた。ヴォーリズは大阪心斎橋の大丸百貨店をデザインしたことでも有名な建築家である。
心斎橋で生まれ育った 二見は親近感を覚え、保存再生 に支援参加した。 現在NPO 「一粒の会」 活動理事 も務める 。
2004年に修復工事が一部完成、中庭も整備。
現在 八幡郵便局は、 サロン&アンティーク shop として機能しながら保存活用されている。
<近江八幡市>